新型コロナウイルス感染対策窓口からのお知らせ 第8信

2020年8月1日 新型コロナウイルス感染対策窓口

「いと高き方の隠れ場に住む者、その人は全能者の陰に宿る。私は主に申し上げよう。『私の避け所 
私の砦 私が信頼する私の神』と。」 (詩篇91篇1-2節)

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。東京では460人代(7月31日)を数え、三大都市圏のみならず全国的な増加傾向にあります。前回お知らせしたアンケート調査によれば6月の時点で8割以上の教会が会堂に集まっての礼拝を再開していますが、今後見直しを検討している教会もあると思われます。他方、私たちは新型コロナウイルス感染の危険を受け入れつつ、教会に集まって礼拝をささげていく覚悟も求められているように思います。今号ではそのような視点からの吉田先生からのアドバイスをお届けします。
梅雨も明けて気温が上がり、窓を開けて換気をすることが難しい状況も出てきます。そこで、建物の換気についての情報について松村先生まとめてくださったものをお届けしますので、各教会で役立ててくだされば幸いです。
全国のJECA諸教会、主を恐れる全ての教会の上に、主の守りと導きがあるよう、引き続き祈って参りましょう。
新型コロナ感染対応窓口 菅 原 豊

【換気のススメ】
<教会でのクラスター発生>
 7月26日のキリスト新聞にて、キリスト教会でのクラスター発生が報道されました。集会参加者20名のうち15名が感染という極めて大規模のクラスターで、保健所からは「換気が充分にされていなかった」という指摘を受けたとのことです(http://www.kirishin.com/2020/07/27/44374/)。

<感染防止対策の具体案と換気>
 感染防止対策として3密、密閉・密集・密接を避けるようにとの注意喚起がなされてきました。新型コロナ感染対策窓口では、これまでも感染対策としていくつかのお勧めをしてきましたが、まとめて言うと次の5つです。
 ・手洗い
 ・消毒
 ・マスク
 ・ディスタンス
 ・換気
 このうち、換気について、情報提供をいたします。

<換気の今>
 2007年7月の建築基準法の改正によって、建物全体を考えた計画的な換気が必須になりました。主に、シックハウス対策のための規制です。従来の住宅は自然換気回数が1時間あたり約4回であったものが、最近の高気密・高断熱住宅では1時間あたり約0.3回と言われています。リフォームした建物に法規制は当てはまらないため、新しい建築ではない教会堂でリフォームした場合などは特に換気が悪いケースがあろうと思われます。
 「環境省」では、新型コロナウイルス等感染症拡大リスク低減のために換気・空調設備の補助金制度を6月12日から7月10日まで行っていました。
 換気が感染防止対策に効果ある一つとして、各教会でチェックをしてみる必要があるのではないでしょうか?

<換気の必要>
 どのくらいの換気が必要なのか、わかりにくいのですが、例えば、通常50名で礼拝を守っている会堂では1人あたりの必要換気量は20㎥、建築基準法の基準での必要換気量は、一時間あたり1,000㎥です。会堂が約72㎡(約40畳相当)天井の高さが3.6m(二間)だとしすれば、一時間に3.85回入れ替えが必要な計算です。これが半分の25人にした場合は、半分の量500㎥なります。窓を開けただけで間に合う量ではないでしょうし、冷暖房で締め切りにするような場合には換気の必要はもっと大きくなります。
 換気の情報については、「三菱電機」のホームページに換気や空調・衛生に関する詳細な情報がありますので、一読されることをお勧めします。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/air/guide/support/knowledge/index.html(「換気扇・送風機の基礎知識」で検索)

<換気の実際>
 換気の必要はわかっても、実際の設備を整えるのは簡単ではないかもしれません。また、窓の開放は冷暖房が必要な夏冬には非効率になるでしょう。しかし、感染防止のための配慮をしながら礼拝を続けるために、窓やドアの開放、換気扇の常時稼働、増設など、対策を取るのが望ましいでしょう。
 効果的な換気の方法は、ダイキンのホームページにありますので、これも確認することをお勧めします。
https://www.daikin.co.jp/air/life/ventilation/ (「ダイキン 上手な換気」で検索)

(文責:松村 識)

【昨今の感染拡大について】

 首都圏における感染拡大が全国に拡がる様相を呈しています。

 今回の感染拡大について、様々な人たちが様々な意見を述べています。しかしそれらはいずれも推論の域を出ないものであり、私もそれ以上のことは何も分かりませんので、ここでは昨今の感染拡大の意味については考察しません。

 ただ、教会的視点に立って、諸教会が主体的に判断するための助けとなるような情報をできる限りまとめたいと思います。

1 現状認識について

 これまでは、「教会内に感染者が出るようなことが決してないように!」という考え方であったように思います。ですからある時点では、そのためには会堂に集まることを止めるしかないと考える教会もあったのではないでしょうか。

 たしかに6月までの状況では、教会員あるいはその関係者に感染者が出る可能性は極めて低かったので、「教会内に感染者が出るようなことが決してないように!」と考えたかもしれません。

 しかしもはやそのような考え方は成り立たなくなっていると思います。むしろ、教会員もしくは関係者に感染者が出ることを現実的なこととして想定し、その備えをしなければならない段階に入っていると認識すべきです。

 現実に、私たちの教会において、ある教会員の職場で感染者が出ました。幸い、その教会員は「濃厚接触者」には該当せず、その職場における二次感染もありませんでした。しかし、その教会員が「濃厚接触者」となったり、「感染者」となる可能性も十分ありました。それくらい、市中感染は拡がっていると認識すべきです。

なお、以前の通信では公表された陽性者数を元に都道府県別のリスク評価指標を提示していましたが、現状ではリスク評価が低いから人が集まっても大丈夫という保証にはなりませんので、この指標は提示しません。

2 感染(疑い)者が出たらどうするか

 教会員、あるいはその関係者に感染者あるいはその疑いのある「濃厚接触者」が出たという情報が教会に入ってきた時、最も大切な原則は、「情報を開示する」ということです。牧師あるいは役員会等は、そういう情報が入ってくると、教会員を混乱させたくないから、あるいはプライバシーを守るためにという理由で、できる限り情報を押さえ込もうとする傾向があります。しかし、これが一番やってはいけないことなのです。教会員の混乱を無くし、不安を静めるために一番良い方法は、情報を開示することです。教会において当事者の名前を伏したとしても、必ずどこかから漏れます。口頭で、本名を隠さずに教会員全体に伝えるべきです。

ただし、文章に記載されると思わぬところに波及する恐れがあるので、文章では「Aさん」というような仮名にした方がいいでしょう。また、その人に感染させた人が特定されるような情報は、「プライバシーに関わることなのでお伝えしません」と明確にすべきです。

教会員に伝えるべき情報は、感染が明らかとなった人の名前、症状の有無、発見に至る経過(プライバシーに配慮しつつ)、教会員との接触の状況などです。

このような情報を開示できるために、大切なことが二つあります。第一に、牧師並びに役員会等への信頼感があること。これはコロナ感染以前の問題ですので、ここでは触れません。第二に、教会全体にコロナ感染への偏見や差別が無いことです。

 残念ながら、社会一般には、コロナ感染に対する偏見・差別が少なからずあります。教会として、こうした偏見・差別を積極的に取り除く努力を平素からしておく必要があります。

・コロナに感染することが罪なのではないし、感染した人が悪いわけでもない

・身近に感染者がいたというだけで、あたかも感染しているかのような目で見てはいけない

・感染から回復した人を避けるようなことをしてはいけない

・感染した人がどんなに辛い思いをしているかということに心を傾けるべき

 こうした教育は、感染者やその疑いが出てからでは手遅れとなる危険性があります。まだ感染が現実となっていない今のうちに、こうしたことに関心を持ち、教会の中で共有を図るようにしてください。

 これまで感染者が出ていなかった岩手県では、知事が以前からこのようなコメントを出していました。「県は感染ゼロを目標としているものではありません。県としては第1号の陽性者を咎めません。むしろ優しくケアしていきますよ。」果たして、7月29日になって初の陽性者が発表されましたが、知事は記者会見で感染者を批判することがないように求めたとのことです。正にこのような姿勢が教会に求められているのではないでしょうか。

3 現実に感染者が出た場合の衛生対策について

 教会内における二次感染の恐れがあるような状況であれば、おそらくその地域の保健所から連絡があると思います。その場合は、保健所の指導に従ってください。

 保健所から連絡が無い場合、特に都市部の保健所では手が回っていないということもあるでしょうから、念のためこちらから連絡をして、対応について相談してみてください。

 保健所からの指導が特に無い場合は、次の3点について本人に確認してください。

  • 礼拝中どこに座っていたか
  • 誰とお話ししたか(マスクをしていたかどうかを確認してください)
  • トイレを使ったか(どのトイレかを特定してください)

 会堂全体を消毒する必要はありません。本人が座っていた椅子、行動した経路にある手すりとドアノブをアルコール除菌する程度で結構です。本人が使ったトイレについては、便器、床、水洗の取っ手、ドアノブをアルコール除菌してください。

日頃から感染防止対策がしっかり行われているのであれば、教会内に感染者が出たからといって、慌てて礼拝を休止する必要はありません。感染防止対策は、次の3つに要約されます。

  • 来会者全員の手洗いの徹底
  • トイレ掃除の徹底
  • マスクを外しておしゃべりをするような機会が無いこと

この3つが本当に出来ているかどうかを、この機会にもう一度確認してください。

 なお、会堂の環境として特に換気が悪いような場合には、本通信で松村先生から提供された情報も参考にしてください。

 感染者やその疑いが出た場合などは、遠慮なくご相談ください。メールでご一報いただけると助かります。(kjysd19741215@ezweb.ne.jp

(文責 吉田浩二)

新型コロナウイルス感染対策窓口からのお知らせ第7信


                   2020年7月11日 新型コロナウイルス感染対策窓口

「こういうわけで私も、主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対する愛を聞いているので、祈るときには、あなたがたのことを思い、絶えず感謝しています。」
エペソ人への手紙1章15-16節
新型コロナウイルスの感染が広がり、私たちの教会では3月26日と4月5日の礼拝をインターネットを用いた礼拝とすることに決めました。しかし、口には出さないものの、会堂に集わない礼拝は礼拝とは言えないのではないかと考えられた方がいると思います。また、2週間我慢すれば会堂での礼拝が叶うと考えられた方もいたと思います。緊急事態宣言が解除されたならば、東京アラートが解除されたならば、会堂での礼拝が叶うと願っている方にとっては、インターネットでの礼拝が続くことに不満や苛立ちを覚えることもあるかと思います。実際、インターネットを利用できる環境にない方もいます。しかしその一方で、感染するとそれに伴い命の危険にさらされる高齢者や持病のある方も教会にはいます。感染予防のために、リモートで仕事をされている方々もいます。
コリント人への手紙第一の8章には、偶像に献げた肉を食べることについて、見解の相違が存在していましたが、このことで教会が二分してはならず、新型コロナウイルスについて、様々な見解や対応が存在するとしても、自分と異なる見解を持つ者を非難してはならないことを思います。
どうして新型コロナウイルスが発生し、いつ収束するかはわかりませんが、収束を神様に切実に祈るため、また、違う見解を持つ者をも愛するため、そしてこの状況の中でも未信者の方々に福音が届けられるための方法を考え実践するため、有益な期間となるように祈ります。
新型コロナ感染対応窓口 清野桂司

2020年九州豪雨災害支援についての情報

JECA全国運営委員会災害対応担当菅原豊

 主の御名を賛美します。この度の九州方面の豪雨災害について、心を痛め、祈りの覚えておられることと思います。現時
点ではJECA関係の教会、信徒の方々への直接の被害は判明していませんが、被災地への支援や援助について以下のように、情報を提供させていただきます。ぜひ、覚えてお祈りください。
 この度の九州豪雨災害について、九州キリスト災害センター(九キ災)が取り組む支援活動を開始しています。これについて先日発足したばかりのキリスト全国災害ネット(全キ災JECAも加盟)を通して、全国の加盟教会に情報を提供させていただくことになりました。ミーティングに参加した荒平大輔師(宮崎北聖書キリスト教会牧師九キ災宮崎支部長)を通していかのように報告いたします。

※今回は熊本県の人吉市を中心とした九州南部豪雨災害支援について話し合われました(九キ災熊本ベースが対応拠点です。)福岡や佐賀、大分等に関しては、これから情報収集するということです。

1 献金について
可能なら各団体でまとめて九キ災へ送金してくれると助かるとのこと。ただ、スピード感ということで教会から直接送っていただいてももちろん構わないということでした。・ゆうちょ銀行
振込口座:記号17420番号81598531
振替口座:01720-5-169579
・三菱UFJ銀行/福岡支店(普)【店番】652【口座番号】2613361

2 ボランティアに関して
 九キ災としては被災地にウィルスを持ち込まないということを最優先に考えている。基本的には熊本県内でボランティアを募る。最大でも九州内か。原則日帰り。宿泊は斡旋しない。ただし現地からの要請があり、またそれなりの経験や能力を持った長期スタッフについては考慮する。九キ災には2、3名のスタッフしかいないので、働き手は必要である。

3 今後の情報について
Facebook等で随時報告していく。

4 その他
・OBJ:次亜塩素酸水の生成機があるので、現地に送る予定。・ハンガーゼロ(?):水やパン缶を熊本ベースに発送到着。
※今回の災害の特徴(困難)について1広域である
2教会が被災している(6教会、信徒宅も多数)3地方の問題がある(高齢、過疎)4コロナ禍での最初の災害

以上

新型コロナウイルス感染対策窓口からのお知らせ第6信

                           新型コロナウイルス感染対策窓口
白金キリスト教会 牧師菅 原 豊

 「パウロは、まる二年間、自費で借りた家に住み、訪ねて来る人たちをみな迎えて、少しもはばかることなく、また妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。(使徒28章30,31節)
 6月に入り、集まっての礼拝を再開した教会も多いことが、前回のアンケートから伺えます。しかしながら、通常の活動に戻ることの困難さを痛感しているのではないでしょうか。
これから、教会に委ねられた働きをどのように実行していくのかを探りながらも、今後予想される第二波への備えを考えなければなりません。また、教会財政への影響が具体化するのはこれからではないかと思われます。
 新型コロナ感染対策窓口では、全国宣教支援基金委員会、全国宣教協力委員会と共同で、アンケートを実施しています。6月末が締め切りとなっています。このデータを用いて、今後の新型コロナウイルス感染対策を検討することになりますので、ぜひご協力をお願いいたします。
 使徒パウロは投獄や軟禁を何度も経験し、特に第三次宣教旅行から帰ってからは、投獄の連続でした。自分自身は身動きが取れない状況のなかでパウロは何を考えたのでしょうか。使徒の働きの終結部分には「少しもはばかることなく、妨げられることなく」と書かれています。パウロは、物理的な不自由さ(軟禁や拘禁)によって、神の国の宣教が妨げられるとは考えていなかったことがわかります。彼はどのような状況にあっても神の国を宣べ伝えることができることを確信していました。私たちも新型コロナウイルスの影響によって多くの困難や不自由を余儀なくされていますが、改めて、パウロの福音宣教についての理解や姿勢から学ぶことが多いのではないでしょうか。
 今回の第6信では主に、対策窓口のメンバーである吉田浩二先生から、第二波への備えというテーマで情報を発信していただきます。合わせて、吉田先生が寄稿してくださった文書を送付します。そちらにはより詳しく書かれていますのでぜひ、お読みください。

【アンケートへのご協力をお願いいたします。】
昨今の状況の変化を受けまして、各教会の新型コロナウイルスへの対応について、第3回目のアンケートを、全国宣教支援基金委員会・全国宣教協力委員会・新型コロナウイルス感染対策窓口の合同アンケートとして、お願いし、各教会の経済的状況についての質問もさせていただいております。まだ、ご回答いただいていない教会は、ぜひ、回答をお寄せください。アンケートへの返答は、下記のアンケートURLのフォームに直接お答えいただくか、
もしくは上作延キリスト教会・野村卓一先生までメール・FAX・郵送でご返答ください。
(集計の関係で、できる限りアンケートURLからのウェブ回答をお願いいたします。)
締め切りは、今月末6/30(火)とさせていただきます。
〇アンケートURL
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScuMx2jHM6peYntP3Yo5vDPq9Nky_POPOgWHwdlphTkMyYfxA/viewform?usp=sf_link
〇メール・FAX・郵送
上作延キリスト教会 野村卓一先生
〒213-0034
神奈川県川崎市高津区上作延906
TEL/FAX 044-866-6950
メール: kamisaku@cj9.so-net.ne.jp

【第二波に備えましょう】
 現在は感染が一山を越え、小康状態を得ていますが、今後再び第二波が襲ってくることは十分に予想されます。そこで、第二波に備えるために、次のことをお勧めいたします。

1 学習する
 今回はあまり情報がなかったので会堂での礼拝を休止した教会も、十分な情報があれば、第二波が来たとしても、しっかりした感染防止対策を施した上で礼拝を継続することができると思います。そのためには、まず教職の皆さんを始め、各教会でも新型コロナウイルス感染について学習をしてくださるように、お願いいたします。別添の寄稿文も参考にしていただければ幸いです。

2 感染防止対策を整える
 次の項目について、それぞれの教会の状況を確認し、改善できることは今のうちに改善してください。
①会堂に来た人が、まず手を洗うことができるように。
・洗面所への導線が分かりやすいように、表示などを工夫してください。初めて来た人でも、戸惑いや遠慮なく洗面所に行けるような工夫をしてください。
・ペーパータオルを用意してください。
・通常の蛇口だと、蛇口を締める時に再びウイルスが手に付いてしまう恐れがあります。できれば手の甲で開けることのできるレバー式の蛇口にしてください。
☆手指消毒用のアルコール剤がなかなか手に入りにくいようですが、手洗いがしっかりされていれば、必ずしも手指消毒にこだわる必要はありません。
②トイレの掃除を徹底してください
・最近の報道によると、いくつかのクラスターではトイレで感染した可能性が高いことが指摘されています。教会において、最も感染のリスクが高いのはトイレかもしれません。
・改めてトイレの掃除を徹底してください。便器と床を小まめに拭いてください。水を流す取っ手も除菌シートでしっかり拭いてください。
③複数の人が触る機器に注意してください
・音響機器やプロジェクターの操作を複数の人が入れ替わり行う場合、操作の前後に手洗いをしっかりするとか、機器の近くにアルコール消毒剤を置くなど、それぞれの教会の状況に応じて工夫してください。
④会堂の消毒について
・会堂全体を消毒する必要はありません。常識的なレベルで、しっかり掃除をすれば大丈夫です。
・多くの人が触れるドアノブや手すりだけは、消毒用アルコールがあればそれを噴霧してきれいに拭き取るようにしてください。
⑤会堂の空気環境について
・通常の空気清浄機があったとしても、換気はした方がいいと思います。エアコンは室内の空気を取り入れて熱を奪うシステムですから、エアコンを使っていても、換気は必要です。
・マスクをして普通の声で賛美することに、問題はありません。念のために、起立はせずに歌う方がいいかもしれません。むしろ、声を張り上げることを避けるために、奏楽者が可能であれば、キーを下げて歌うことは効果的だと思います。
⑥聖餐式について
・一つのコップで回し飲みをすることは避けた方がいいと思いますが、それ以外のやり方で、パンや杯を介して新型コロナウイルスが感染するような状況は考えられません。
・心配なら、司式者が手袋をするなどすれば、聖餐式を行うことに問題はありません。
⑦マスクを備蓄する
・一般的には、かなりマスクは出回るようになってきましたので、マスクが手に入らなくて困っている人はあまりいないかと思いますが、ついうっかりマスクを忘れてきた人が「マスクが無いので入り辛い」ということにならないように、教会として、マスクを備蓄しておいた方がいいと思います。「必要な方はお使いください」とマスクが置いてあると、さりげなく思いやりを伝えることにもなります。

3 インフルエンザのワクチンを受ける
 今秋は皆さんにインフルエンザのワクチンを受けることをお勧めします。理由は二つあります。第一に、インフルエンザと新型コロナウイルスは紛らわしいということです。特に牧師や牧師家族がインフルエンザに罹患してしまうと、コロナとの兼ね合いで対応に苦慮することが予想されます。
もう一つの理由は、インフルエンザワクチンを受けることによって新型コロナウイルスにも感染しにくくなる可能性があるからです。インフルエンザのワクチンを打つと、体内で免疫機能が高まります。産生される抗体はインフルエンザウイルスに対するものですが、その特定の抗体だけでなく、その他の異物に対する免疫反応もよく働くようになるのです。これを「交叉免疫」と言います。「インフルエンザワクチンがコロナにも効く」と誤解されないようにして欲しいのですが、交叉免疫による多少の効果は期待できると思います。
(文責 吉田浩二)

新型コロナウイルスへの対応についてアンケート第三回のお願い

 このアンケートは、全国運営委員会の承認の下、全国宣教支援基金委員会と全国宣教協力委員会、新型コロナウイルス感染対策窓口が協力して行うものです。緊急事態宣言や外出自粛、集会自粛の要請によって、礼拝を休止したり、制限したりしている諸教会が、現在どのような状態か、すでに二回のアンケートを実施していますが、今回は特に経済状態の影響について知るための資料となります。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
 なお、このアンケートの集計結果は、必要に応じて公表されますが、Q2からQ6の個別の回答内容は担当者以外に公開されることはありません。(6月30日受付終了)

2020年6月12日
全国宣教支援基金委員会 委員長 小倉 泉
全国宣教協力委員会 委員長 村田 晃
新型コロナウイルス感染対策窓口 代表 菅原 豊

アンケートはこちら

新型コロナウイルス感染対策窓口第5信

 「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。ですから、明日のことまで心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります。」(マタイ6:33-34)
 世を不安が覆っていますが、私たちの天の父の約束のことばを信じて、日々与えられている主からの務めに励むことを共に祈りましょう。

 新型コロナウイルス感染対策窓口から第4信をお届けします。
 今回は次の5つの情報をお届けします。各教会の対応にお役立てください。
 前回、アンケート結果の訂正をお送りしましたが、再びズレがありました。お詫び致します。コンピュータの集計処理の誤りがありました。限られた時間の中で行っていることです。お許しいだけますようにお願い申し上げます。

1. 感染者数の推移から見た、「リスク評価と会衆礼拝を再開する場合の留意点」:吉田浩二師作成

2.讃美歌の利用に関する著作権情報(訂正2版):福音讃美歌協会理事:菅生キリスト教会牧師 中山信児師

3.ネクストーン管理の讃美歌著作権とYoutubeで利用可能な『教会福音讃美歌』リスト:福音讃美歌協会理事:菅生キリスト教会牧師 中山信児師

先日、「讃美歌の著作権について」をお送りした後に、2つの教会からネクストーン*の対応について情報をいただきました。

1.それによると、ネクストーンはYouTubeとの包括契約**を結んでいるので、★ネクストーンが管理する作品は
すべてYouTubeで自由に使うことが出来る、ということでした。
下の「」は、株式会社NexTone・著作権管理部からのメールの当該部分です。
「YouTubeにて弊社管理楽曲を利用される場合、弊社はYouTubeを運営するGoogleとの間で包括契約を締結しておりますので、弊社へのご申請・お支払い等は必要なく、動画を投稿・公開することが可能です。
※動画への歌詞のご利用も包括許諾に含まれます。」

2.他に、日本基督教団(『讃美歌』『讃美歌21』など)と日本バプテスト連盟(『新生讃美歌』)は、それぞれが著作権を管理している楽曲について、当面***、礼拝目的(非営利)であれば自由にネット配信ができるようにしてくださっています。

3.また、その作品がパブリックドメイン(PD:いわゆる著作権フリー)である場合、ネット配信に限らず、原則、自由に使うことができます。

ただし、1つの讃美歌作品には複数の著作権(作詞、作曲、翻訳、編曲)が関わっていますので、そのすべてについて著作権の状態を確認する必要があります。

★添付のファイルは『教会福音讃美歌』に収録されている讃美歌で、1.2.3.のいずれかに当てはまる作品をリストにしたものです。このリストにある作品は、当面***、YouTubeでの礼拝配信に自由に用いることができます。

このリストにない讃美歌は、JASRACなどで利用手続きをしていただく必要があるものか、著作権あるいは著作権管理者の方針が不明なものですので、ご利用の際は、個別にお問い合わせいただく必要があります。お問い合わせについては「讃美歌の著作権について(訂正2版)」をご参照ください。

★おことわりとお願い
・このリストは完璧なものではありません。間違いや過不足を見つけられた場合はお知らせください。
・著作権について正しく手続きを踏んだとしても、YouTubeの誤りによって警告、中断などを受ける場合があります。
 その場合は、YouTubeに対して異議申し立てをしてくださるようお願いいたします。お手数ではありますが、
 そのことで利用環境が少しでも良くなることは全体の益となることです。

(注)
*ネクストーンは、『教会福音讃美歌』収録曲の多くの著作権管理を委託している著作権管理会社です。
**包括契約とは、著作権管理団体とYouTubeなどのネット配信業者が結ぶ契約で、非営利目的で著作物を利用する場合に、個々の利用者が著作権の手続きをしなくても、配信業者が一括して手続きし利用料を支払う契約です。ただし、著作権管理団体によって包括契約を結んでいる業者や、包括契約の内容が異なります。
***当面とは、日本基督教団は「次におしらせする時まで」、日本バプテスト連盟は「2020年期間限」です。
(中山信児)

4. 助成金、税金納付猶予等の情報:アライブ税理士法人新百合ヶ丘事務所 曽田敏彦(JECA事務所で契約している税理士事務所);問い合わせはJECA事務所を通して相談に乗って頂けますが、直接連絡をすることはお控えください。

教会も、財政的に厳しくなりつつあり、宗教法人は営利事業を行っているのではないということで基本対象外ですが、

(1)キリスト教会でも、休業手当を支給した場合の雇用調整助成金の支給はあるようです。
http://www.jbf.ne.jp/activity/3474/3483/3818.html
https://www.chugainippoh.co.jp/article/news/20200422-003.html

然し乍ら、雇用調整助成金は、制度的に複雑で、就業規則など社会保険関係の法整備が進んでいないと申請が難しいので、社会保険労務士などの専門家に頼る必要があります。がんばれば、自力でできないこともないと思いますが。。。。。
(然しながら牧師はあくまでも所得税法上では給与所得者ですから。支援は個人向けの10万円でしょう。)

某教会では、インターネット礼拝の導入とともに、十一献金などが激減しており、やはり来会頻度が下がることで、現金書留や銀行振り込みによる献金が面倒な人が多いと判断して、クレジット決済、電話決済、スマートフォン決済を検討しています。
https://www.telecomcredit.co.jp/example/nonprofit.html?utm_source=Yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=M01&yclid=YSS.1000062790.EAIaIQobChMIwMX55oKn6QIVB1VgCh2-CAZ1EAAYASAAEgLzRPD_BwE
今月末のzoom役員会などで、四半期ごとの下落率を検討したうえで、スマホ決済などが議題に上る予定です。

(2)以下に給付金・助成金・協力金・貸付金のサイトをアップしておきます。

現状、いちばんよく利用されているサイト

経済産業省の新型コロナウィルス感染症対策総合サイト
https://www.meti.go.jp/covid-19/index.html

中小法人・個人事業者のための持続化給付金
https://www.jizokuka-kyufu.jp/procedures_flow/

東京都感染拡大防止協力金申請サイト
https://www.tokyo-kyugyo-form.com/

東京都理美容事業者の休業に係る給付金
https://www.tokyo-kyugyo.com/ribiyo/index.html

(3)ans.猶予制度です。

国税庁納税猶予制度
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu_konnan/pdf/0020004-143_01.pdf

社会保険料納付の猶予
https://www.nenkin.go.jp/oshirase/topics/2020/20200501.files/01.pdf

労働保険料の納付の猶予
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000627591.pdf

その他情報ナビ・貸付・融資などなど

東京都新型コロナウィルス感染症支援情報ナビ
https://covid19.supportnavi.metro.tokyo.lg.jp/

テレワークを新たに導入した場合
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/syokubaisikitelework.html

日本政策金融公庫 緊急貸付
https://www.jfc.go.jp/

新型コロナウィルス感染症対策融資・保証まとめ最新版
https://www.startuplist.jp/alliance_posts/6?fbclid=IwAR3fK8onZNlDr82KYgTYVby5ZycFhryYK-37rCUefEbH4QWs-hRdwI0QNaM

最後に、クリスチャンの支援サイトがあるのでご案内をします。参考までに。。。
https://covid19jc.com/

アライブ税理士法人新百合ヶ丘事務所のホームページにも、情報を掲載していますので、ご覧ください。
https://www.kaikei-home.com/shinyuri-alive/

アライブ税理士法人新百合ヶ丘事務所
代表社員税理士・AFP 曽田敏彦

5. 宗教法人向け雇用調整助成金の事務連絡:(財)日本宗教連盟

新型コロナウイルス感染対策窓口第4信

2020.5.9
新型コロナウイルス感染対策窓口
代表 白金キリスト教会牧師 菅原豊

 「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。」(1ヨハネ4:18)
 新型コロナウイルスの感染の拡大と緊急事態宣言の延長によって人々の中にある「恐れ」は、感染者へのバッシング。この時代、不確かな情報がメディアやネット上で飛び交います。私たちに与えられているキリストの愛こそが、ただ一つの道であることを告白しつつ、主の御名にふさわしい礼拝者として、キリストのからだにふさわしい教会の営みを続けたいと願っています。

1. 第二回アンケート結果(訂正版):集計に誤りがありましたのでお詫びします。改めてここに訂正版を配布します。

2. 讃美歌の利用に関する著作権情報:福音讃美歌協会理事 菅生キリスト教会牧師 中山信児師

3. 新改訳聖書の利用に関する著作権情報:新日本聖書刊行会ホームページ
こちらをご覧ください(http://www.seisho.or.jp/s2017/quotation-policy/) 新型コロナウイルス感染対策窓口から第4信をお届けします。
 今回は次の3つの情報をお届けします。特にネット配信やWeb等を利用して礼拝をなさっている教会が多くありますが、讃美歌の利用に関わる著作権上のトラブルが散見されます。各教会の対応にお役立てください。

以上

問い合わせ先
・新型コロナウイルス感染対策窓口
代表:菅原豊(全国運営委員 西日本地区白金キリスト教会牧師)
covid19@jeca.jp

新型コロナウイルス感染対策窓口第3信

新型コロナウイルス感染対策窓口からのお知らせ第三信

新型コロナウイルス感染対策窓口
窓口代表 白金キリスト教会牧師 菅原豊

「約束してくださった方は真実な方ですから、私たちは動揺しないで、しっかりと希望を告白しようではありませんか。また、愛と善行を促すために、互いに注意を払おうではありませんか。」(へブル10章23-24節)

 新型コロナウイルス感染対策窓口から第3信をお届けします。状況は日々一刻と変化しています。私の住む香川県でも急激に感染者が増え、私の奉仕する教会を含め、集まっての礼拝を休止する教会が増えてきました。
 何十年もの間、教会の礼拝、祈祷会を殆ど休まずに出席し続けてこられた教会のメンバーに「礼拝、教会の集会を休んでください」と言わなければならないところに、今の状況の特殊性を感じます。そして、集まれないからこそ「愛と善行を促すために、互いに注意を払う」ことの大切さを痛感しています。
 新型コロナウイルスを巡っては著名な神学者や牧師が発信をし始めているようです。教会のあり方が問われ、終末論に言及する方も増えてきているように思います。私にはそのような発言の是非を判断するだけの材料も能力もありませんが、みことばに堅く立ち「動揺しないで、希望を告白し」続けたいと思います。

 窓口では、第二回のアンケートを実施しました。その集計結果をお届けします。また、その評価について牧師であり医師である吉田浩二師が書いてくださいました。互いの教会の状況を知り祈り合うこと、また、それぞれの教会の対応の参考にしていただけたらと思います。
 現在、多くの教会でウェブ礼拝を試みています。対応ガイドとして、ウェブ礼拝に関する心得、聖書や讃美歌利用の著作権に関する情報などをお届けしようと準備をしています。
 諸教会の礼拝の営みと主にある交わりが保たれ、教会がこの時をしてもキリストの救いと希望を伝える使命を果たすことができるようにと祈ります。

以上

新型コロナウイルスに対するアンケート結果と評価(v2)

表 都道府県別リスク評価とアンケートの結果

A+ リスクが非常に高い(E<0.1) A リスクが高い(E>0.01)
B リスクはやや高い(0.01>E>0.001)
C リスクが高いとは必ずしも言えない(E<0.001)

(1) 都道府県別リスク評価
・前回(4月7〜9日)と比較して、リスクが高くなっているのは北海道、富山、香川、熊本であり、青森、宮城、栃木、茨城、山梨、愛知、岐阜、三重、京都、兵庫、山口、福岡、宮崎では、若干リスクは低下している。
・リスクAよりも、一桁リスクが高いA+というリスク評価を今回加えたが、これに該当するのは富山県の100人以上のみであり、東京都でも今回A+はなかった。

(2)アンケート結果
・前回(98)より少し増えて114教会から回答があった。ただ、何らかの連絡の手違いのためか東関東地区からの回答は無かった。
・会堂でのみ礼拝を実施している教会の割合は、全体で24.6%であるが、これには地域差が明らかであり、北海道地区が最も多く、関東諸地区では少ない。
・2回とも回答のあった63教会について、前回の回答と今回の回答を比較すると、前回会堂のみで礼拝を行っていた31教会のうち14教会がウェブ配信を始めている。また前回会堂またはウェブで礼拝を守っていた教会のうち、5教会が休止となっている。一方、前回休止していた7教会のうち2教会でウェブによる礼拝が行われるようになったこともわかる。

(3) 総合評価
ウェブ礼拝に移行している教会が多いことが、今回のアンケートから明らかとなった。全国における感染の拡大から考えて、ウェブ礼拝の活用が急務であることは確かだが、一方で会堂に会衆が集まることをしなくなっていることについては、もう少し冷静な判断が必要な気がする。
連日の報道で、感染者や死者が増加の一途を辿り、各地で医療崩壊が声高に叫ばれているので、私たちが危機感を強めることは当然であると思われる。政府の緊急事態宣言により、人の接触を80%減らすことが要請されていることからすれば、礼拝に人が集まることは当然自粛すべきであるという考えもあるかもしれない。
しかし私はそれぞれの都道府県別会衆人数別のリスクを冷静に判断すれば、十分な感染予防対策を講じた上で、ある程度人数を制限して会堂に会衆が集って礼拝することは、必ずしもできないわけではないと考えている。行政からの要請に教会が応えるという社会的な視点は必要かもしれないが、共に主を礼拝するために社会からの圧力に抵抗するという視点も必要なのではないだろうか。
また、会衆が集まることを休止するという判断をした場合、それをいつまで続けるのかということを想定しておく必要がある。政府の緊急事態宣言が5月連休明けだからといって、その時点で事態が収束する可能性は極めて低い。1年ないし2年は、このような状況が続くと私は考えている。もし数ヶ月後に会衆が集う礼拝を再開しようと考えているのであれば、それは今でも出来るはずである。今それが出来ないのであれば、数ヶ月後にも出来ないでしょう。
これはあくまでも各個教会が判断すべきことです。教会が置かれている地域や、集っている会衆の人数や特性(医療関係者、介護関係者、学校関係者、保育関係者が多いかどうかなど)によって判断は分れるでしょう。しかし、今私たちに問われているのは、緊急事態宣言を受けての当面の対応だけではなく、今後1年ないし2年の教会のあり方そのものなのです。

文責 吉田浩二)

新型コロナウイルス感染対応ガイドv2.

新型コロナウイルス感染対策アンケートv1(2020.4.10)メンバーページにリンクします。(要IDとパスワード)2020.4.18追加しています。

 先のガイドは、対策として各教会が礼拝を保つための情報として提供しました。すでに教会堂に集まっての礼拝を取りやめている教会があります。どのような基準で判断したらよいか迷っておられる教会も多くあることと思います。その判断の材料とするため、先に皆様にお願いしたアンケートの回答と、会衆が集う礼拝を実施する場合のリスク評価に関する資料、また、礼拝を保つことが困難になった場合の対応についての情報をお届けします。

1 会衆が集う礼拝を継続するかどうか
 一つの参考資料として、「礼拝に人が集うことのリスク評価表」を作成しました。これは、直近三日間に発見された感染者数の都道府県別統計を元に、市中にはその50倍の感染者がいると仮定して、会衆の人数に応じて、その中に感染者がいる確率により、三段階に評価したものです。
この資料は窓口メンバーの吉田浩二師(医師・元保健所所長)が作成してくださいました。感染リスクの地域差がありますが、教会が用いることのできる指標はこまでありませんでした。統計確率上のリスクですから、一律に判断はできませんが、参考として用いていただけたらと思います。

<リスクの評価>
 評価Aは、「リスクが高い」と考えられます。この人数規模で会衆が集うことはリスクを伴うと考えられますので、会衆が集う場合には評価Bとなるレベルにまで人数を制限し、ウェブによる礼拝を中心にした方がいいかもしれません。
 評価Bは「リスクはやや高い」ですが、感染対策をしっかりすれば、会衆が集って礼拝を行うことは可能と思われます。ただし、ウェブでの対応の準備も始めた方がいいかもしれません。
 評価Cは「リスクが高いとは必ずしも言えない」レベルです。絶対安心とはもちろん言えませんが、感染のリスクを恐れて会衆が集うことを止める必要は必ずしもないと思います。

 統計的な観点からの評価は以上の通りですが、今回政府が発表した「緊急事態宣言」が適用される都府県は、行政からの「外出自粛」をどのように受け止めるかという観点からの判断も必要です。教会連合として、「緊急事態宣言」に基づく「外出自粛要請」が礼拝に適用されるかどうかについて、一定の見解を示すことはしませんが、「外出自粛要請」を礼拝に当てはめるかどうかは、上記のリスク評価も参考に、各教会が自律的に判断してください。

筆者が住んでいる地方の新聞に、こんな論説がありました。一部を抜粋いたします。「感染蔓延防止のため、うつさない、うつらないように、各自が家に留まることは有効な対処法であろう。しかしそれと、政府の言うことにはみんな我慢して従おうというのは別の話だ。社会としての健全さを維持しつつ、今の状況を乗り気っていくためには、個々人が思考停止に陥って、不安や恐怖心の中で、全体の空気に飲まれることが一番怖い。あえて言うが、為政者は一度手にした権力を手放さない。コロナ禍を克服しても、民主主義が壊れてしまっては意味がない。命と自由をトレードオフするのではなく、どちらも守る闘いが今始まっている。」(専修大学教授言論法山田健太氏による)教会としての判断にも、参考になるような気がします。

〈アンケート結果〉
 第1回アンケートにご協力いただきました加盟各教会の対応をまとめました。回答数102教会と東洋ローア8教会(一部東洋ローア教会、友好教会も混在しています)、アンケートの集計のアンケートの目的は、状況を分かち合い、互いに祈り支え合うことと、他の教会の対応状況を各教会の対応の参考にしていただくことです。別紙をご覧ください。
 アンケートのうち、4月10日のお昼までに答えてくださった98教会の回答を集計しました。現段階で、会堂で礼拝を実施している教会は70でした。会堂で実施している礼拝をウェブ配信している教会もその中に含みます。会堂での礼拝を止めてウェブのみで礼拝している教会は15でした。その他13は、会堂での礼拝は休止し、週報やCD、メール等で分かち合っています。それぞれの対応は多様ですので、1つの枠には当てはまらないものもありますが、全体の傾向を見るために、ひとまずこのような集計をさせていただきました。それぞれ苦闘している様子が伺われます。
 全体的な傾向としては、会堂での礼拝を何とか継続しつつも、全員が集まることはリスクが高いということで人数を制限したり、一部の人だけが会堂に集い、他の人たちにはウェブで配信するというスタイルに以降しつつある傾向が読み取れます。
 リスク評価と照らしてみると、リスクのより高い関東地区でウェブのみや休止その他の対応を迫られている教会が多いことが明らかに見て取れます。ただし、リスク評価は都道府県単位に行いましたが、地区割りは都道府県を横断している所もありますので、その辺りはお含み下さい。

〈会衆が集うための感染対策〉
 できる限り会衆が集う礼拝を継続するために、以下の点をご留意ください。
A 感染のリスクがある人にはお休みをいただく
① 咳や味覚障害、37度以上の発熱がある方は必ずお休みいただくように徹底してください。
② 職場や身近な所で感染者がいたことが判明した人は、2週間お休みいただいた方がいいでしょう。
③ 「緊急事態宣言」の対象となっている都府県から帰省等で来られた方がいる場合は、本人とそのご家族は2週間お休みいただいた方がいいでしょう。
④ 高齢や持病のために不安な方は、念のためお休みいただいた方がいいでしょう。
B 会堂の環境を整える
⑤ リスク評価表を参考に、少なくとも評価Bとなる程度に人数を制限した方がいいでしょう。ただし、会堂の広さにもよりますから、一概に人数だけで判断しない方がいいと思います。
⑥ マスクをして賛美することは基本的に問題ないと思いますが、人数が少ない場合など、賛美のCDを流して口ずさむ程度にするという方法もあるようです。
⑦ 空気清浄機などの機器が整備されている場合は問題ないかもしれませんが、暖房やエアコンでは室内空気が入れ替わりませんので、30分に一回程度窓を開けて換気するようにしてください。
⑧ 可能な場合は、椅子の数を減らして、間隔を広く空けるようにしてください。
C 衛生管理をする
⑨ 来会者には、手洗いを徹底するようにしてください。洗面所にはペーパータオルを用意して下さい。手指消毒剤が手に入る場合は、それも併用すると良いでしょう。
⑩ 司会者、説教者はマスクをした方が良いでしょう。マスクが手に入らない場合もあるかもしれませんので、会衆にマスクを必須にする必要はありませんが、教会で用意できる場合はその方が良いでしょう。
⑪ 会衆の手が触れるようなドアノブ、手すり、貸出用聖書などは、除菌シート等で拭いて下さい。ただし、会衆の中に感染者がいたことが判明した場合を除いて、必ずしも会堂全体を消毒する必要はないと思います。

  1. 教会の中で感染者が出た場合などを想定しての協力体制のお勧め
    あまり想定されていないことは、教会の中で感染者が出た場合、とりわけ教職者やその家族が罹患した場合です。感染が教会内で起こった場合には、教会堂封鎖ということになりましょう。また、現在、教職者を中心に礼拝のネット配信をしている場合には、それができなくなることも起こりましょう。そのような場合についての備えをしておかれることをお勧めします。
     そのためにはあらかじめ、地区や近隣で交わりのある教会でネット上の合同礼拝ができる準備を備えることをお勧めします。その際、一つの教会で礼拝ができなくなったので、別の教会のネット礼拝に参加くださいというよりは、合同礼拝として共に持つものであることをあらかじめ申し合わせておくと、自分たちの教会での礼拝が中止になったというネガティブな思いをせず、喜びをもって礼拝を献げることができるかもしれません。

3. 礼拝と交わりのための工夫と配慮
a. 方法1 各自・各家庭ごとの礼拝
これはすでになさっておられる教会もあります。それぞれが場所を離れてですが、時を同じくして礼拝をささげる方法です。そのためのプログラム、みことばの朗読、説教を読む、ともに祈るなど、工夫をすることが大切でしょう。また、インターネットを使っての礼拝のライブ配信、動画や録音された説教を届けるなど、様々な方法が考えられます。
b. 方法2 小さな交わりの礼拝と交わり
アンケート結果にもありますが、交わりの欠如、減少に関する懸念が多く指摘されておりました。一箇所に集まることが困難であっても、人数の少ない集まりはリスクが低減します。家庭集会などの活用、あるいは小さなLINEグループなどネット上での交わりなど、工夫が必要でしょう。
c. 小さな者たちへの配慮
このようなとき、連絡が漏れてしまう、インターネットを使えない、交わりに来られない高齢者や幼児のいる家庭などへの配慮が日常の教会のあり方が大切にされるときでありましょう。兄弟愛をもって互いに仕え合う交わりを築きましょう。
d. 教会の経済についての重荷
アンケートで多数、「困っていること」として献金の減少、それに伴う教会の経済に対する懸念があげられていました。教会員への献金の周知、送金による献金などの工夫も求められています。改めて教会とは何か、礼拝とは何か、献金とは何か、大切なことが問われていることに、向き合うことが大切でしょう。

問い合わせ先
・新型コロナウイルス感染対策窓口
代表:菅原豊(全国運営委員 西日本地区白金キリスト教会牧師)
covid19@jeca.jp

新型コロナウイルス感染対応対応ガイドv1.

新型コロナウイルス対策のためのガイド(v1)

2020年4月4日
新型コロナウイルス感染対策窓口

 新型コロナウイルス対策では、感染リスクを抑え、クラスター(集団感染)が起こらないために、次の 「3つの密」を避けるように勧められています。① 多くの人が「密」集する場所、② 換気の悪い「密」閉空間、③ 近距離での「密」接した会話、接触。
 教会は、これらの条件が起こりやすい環境にあります。そのリスクを避けるために、また、他にも配慮するべきこととして、次のように対策することお勧めします。長期間に及ぶことが懸念されている状況の中、お役立てくだされば幸いです。このガイドは各教会の対策の参考にしていただくもので、随時更新します。

<教会全体で配慮するべきこと>
1.密集を避けるために
・礼拝の回数を増やして分散する。
・礼拝堂内の椅子の間隔などを広げて、一定の距離をとる。
・礼拝のライブ配信などを利用し、自宅などで礼拝をささげる。

2.密閉空間を避けるために
・礼拝中、窓を開けて換気をする。換気は窓の2方向を開けることで、換気が効率よく行えます。
・礼拝時間を短縮するために、プログラムを簡素化する工夫をする。

3. 密接した会話、接触を避けるために
・教会堂に来たときは、必ず手洗いをする。洗面所には、できればタオルを置かず、ペーパータオルを用意する。
・挨拶を交わす際に、握手やハグは避ける。
・マスクを着用する。司会者や説教者もマスクをする。
・愛餐会などの密接した交わりを休止する。
・讃美歌を歌わない、あるいはマスク着用のまま小さな声で歌う。
・信仰告白、主の祈り、交読などは代表が行う。
・聖餐式を延期する。配餐の際、司式者が手袋をして行うなどの工夫をする。

4.互いの尊重と配慮のために
 私たちは礼拝出席を重んじています。それがゆえに礼拝出席を控えることに自他共に抵抗感があります。それがゆえに厳しい目を向けたり、さばいたりすることのないように。互いの判断や行動を尊重するとともに、互いに配慮し合って、愛の交わりを築くことを心がけましょう。

5.礼拝に集まれない場合の配慮
 私たちはともに礼拝をささげ、交わりをすることで日々の力をいただいています。それができない状況は、信仰生活の試みのときです。たとい、実際に集まることができなくとも、互いの交わりができるように、電話や手紙、メールやインターネットを使った交わりなどをして補うなどの配慮を行いましょう。

6. 世に証しする教会として
 「不要不急の外出を避けよ」という要請が国から都道府県から出されました。私たちにとっての礼拝は「不要不急」にあたるのかといえば、欠かすことなく行う必要なものです。一方で、「神を愛し、隣人を愛する」ことが私たちの使命です。教会がクラスター源となっては、隣人を傷つけることになり、決して世に証しするものとはなりません。兄弟姉妹・地域の人々への愛をもって、安全への配慮を十分にしつつ、さまざまの工夫をしながら礼拝をささげることが大切ではないでしょうか。

<個々人が配慮するべきこと>
7.感染の疑いのある人、感染した場合にリスクの高い人に対する配慮
 次に該当する方は礼拝出席を自粛する。
・一週間以内に咳あるいは37度以上の発熱、その他風邪のような症状があった人。
・新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった人と1メートル以内に接近した人(濃厚接触者)。
・2週間以内に、感染がまん延している地域・国家に渡航した人、あるいはそのような地域・国家から来ている人と1メートル以内に接近した人(濃厚接触の疑いがある者)。
・70歳以上の高齢の方、心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、その他免疫の低下をきたす恐れのある持病を持つ人。
・同じ職場、学校、地域等に感染者がいることがわかった人。
・教育委員会あるいは学校から何らかの指導をされている生徒児童は、その指導に従う。

8.教会へウイルスを持ち込まないために
 公共交通機関を利用して礼拝に来られる方が、市中での感染を防ぐための有効な手段としては、 手袋をする、ドアを開ける時は手ではなく肘や腕で開ける、券売機・エレベータのボタンは指先ではなく指を曲げて関節の先で押すなど、物に触らないこと、そして自分の指で目、口、眼鏡、髪の毛などに触らないようにすることです(クセで触ることがよくあります)。

 最後に、教会ごとに会堂の広さや出席者数・年齢層などが違います。また、地域の感染状況や行政の判断と要請などもさまざまに条件が異なります。それぞれの教会で祈りつつ判断して具体策を講じるようにお勧めします。