新型コロナウイルス感染対応ガイドv2.

新型コロナウイルス感染対策アンケートv1(2020.4.10)メンバーページにリンクします。(要IDとパスワード)2020.4.18追加しています。

 先のガイドは、対策として各教会が礼拝を保つための情報として提供しました。すでに教会堂に集まっての礼拝を取りやめている教会があります。どのような基準で判断したらよいか迷っておられる教会も多くあることと思います。その判断の材料とするため、先に皆様にお願いしたアンケートの回答と、会衆が集う礼拝を実施する場合のリスク評価に関する資料、また、礼拝を保つことが困難になった場合の対応についての情報をお届けします。

1 会衆が集う礼拝を継続するかどうか
 一つの参考資料として、「礼拝に人が集うことのリスク評価表」を作成しました。これは、直近三日間に発見された感染者数の都道府県別統計を元に、市中にはその50倍の感染者がいると仮定して、会衆の人数に応じて、その中に感染者がいる確率により、三段階に評価したものです。
この資料は窓口メンバーの吉田浩二師(医師・元保健所所長)が作成してくださいました。感染リスクの地域差がありますが、教会が用いることのできる指標はこまでありませんでした。統計確率上のリスクですから、一律に判断はできませんが、参考として用いていただけたらと思います。

<リスクの評価>
 評価Aは、「リスクが高い」と考えられます。この人数規模で会衆が集うことはリスクを伴うと考えられますので、会衆が集う場合には評価Bとなるレベルにまで人数を制限し、ウェブによる礼拝を中心にした方がいいかもしれません。
 評価Bは「リスクはやや高い」ですが、感染対策をしっかりすれば、会衆が集って礼拝を行うことは可能と思われます。ただし、ウェブでの対応の準備も始めた方がいいかもしれません。
 評価Cは「リスクが高いとは必ずしも言えない」レベルです。絶対安心とはもちろん言えませんが、感染のリスクを恐れて会衆が集うことを止める必要は必ずしもないと思います。

 統計的な観点からの評価は以上の通りですが、今回政府が発表した「緊急事態宣言」が適用される都府県は、行政からの「外出自粛」をどのように受け止めるかという観点からの判断も必要です。教会連合として、「緊急事態宣言」に基づく「外出自粛要請」が礼拝に適用されるかどうかについて、一定の見解を示すことはしませんが、「外出自粛要請」を礼拝に当てはめるかどうかは、上記のリスク評価も参考に、各教会が自律的に判断してください。

筆者が住んでいる地方の新聞に、こんな論説がありました。一部を抜粋いたします。「感染蔓延防止のため、うつさない、うつらないように、各自が家に留まることは有効な対処法であろう。しかしそれと、政府の言うことにはみんな我慢して従おうというのは別の話だ。社会としての健全さを維持しつつ、今の状況を乗り気っていくためには、個々人が思考停止に陥って、不安や恐怖心の中で、全体の空気に飲まれることが一番怖い。あえて言うが、為政者は一度手にした権力を手放さない。コロナ禍を克服しても、民主主義が壊れてしまっては意味がない。命と自由をトレードオフするのではなく、どちらも守る闘いが今始まっている。」(専修大学教授言論法山田健太氏による)教会としての判断にも、参考になるような気がします。

〈アンケート結果〉
 第1回アンケートにご協力いただきました加盟各教会の対応をまとめました。回答数102教会と東洋ローア8教会(一部東洋ローア教会、友好教会も混在しています)、アンケートの集計のアンケートの目的は、状況を分かち合い、互いに祈り支え合うことと、他の教会の対応状況を各教会の対応の参考にしていただくことです。別紙をご覧ください。
 アンケートのうち、4月10日のお昼までに答えてくださった98教会の回答を集計しました。現段階で、会堂で礼拝を実施している教会は70でした。会堂で実施している礼拝をウェブ配信している教会もその中に含みます。会堂での礼拝を止めてウェブのみで礼拝している教会は15でした。その他13は、会堂での礼拝は休止し、週報やCD、メール等で分かち合っています。それぞれの対応は多様ですので、1つの枠には当てはまらないものもありますが、全体の傾向を見るために、ひとまずこのような集計をさせていただきました。それぞれ苦闘している様子が伺われます。
 全体的な傾向としては、会堂での礼拝を何とか継続しつつも、全員が集まることはリスクが高いということで人数を制限したり、一部の人だけが会堂に集い、他の人たちにはウェブで配信するというスタイルに以降しつつある傾向が読み取れます。
 リスク評価と照らしてみると、リスクのより高い関東地区でウェブのみや休止その他の対応を迫られている教会が多いことが明らかに見て取れます。ただし、リスク評価は都道府県単位に行いましたが、地区割りは都道府県を横断している所もありますので、その辺りはお含み下さい。

〈会衆が集うための感染対策〉
 できる限り会衆が集う礼拝を継続するために、以下の点をご留意ください。
A 感染のリスクがある人にはお休みをいただく
① 咳や味覚障害、37度以上の発熱がある方は必ずお休みいただくように徹底してください。
② 職場や身近な所で感染者がいたことが判明した人は、2週間お休みいただいた方がいいでしょう。
③ 「緊急事態宣言」の対象となっている都府県から帰省等で来られた方がいる場合は、本人とそのご家族は2週間お休みいただいた方がいいでしょう。
④ 高齢や持病のために不安な方は、念のためお休みいただいた方がいいでしょう。
B 会堂の環境を整える
⑤ リスク評価表を参考に、少なくとも評価Bとなる程度に人数を制限した方がいいでしょう。ただし、会堂の広さにもよりますから、一概に人数だけで判断しない方がいいと思います。
⑥ マスクをして賛美することは基本的に問題ないと思いますが、人数が少ない場合など、賛美のCDを流して口ずさむ程度にするという方法もあるようです。
⑦ 空気清浄機などの機器が整備されている場合は問題ないかもしれませんが、暖房やエアコンでは室内空気が入れ替わりませんので、30分に一回程度窓を開けて換気するようにしてください。
⑧ 可能な場合は、椅子の数を減らして、間隔を広く空けるようにしてください。
C 衛生管理をする
⑨ 来会者には、手洗いを徹底するようにしてください。洗面所にはペーパータオルを用意して下さい。手指消毒剤が手に入る場合は、それも併用すると良いでしょう。
⑩ 司会者、説教者はマスクをした方が良いでしょう。マスクが手に入らない場合もあるかもしれませんので、会衆にマスクを必須にする必要はありませんが、教会で用意できる場合はその方が良いでしょう。
⑪ 会衆の手が触れるようなドアノブ、手すり、貸出用聖書などは、除菌シート等で拭いて下さい。ただし、会衆の中に感染者がいたことが判明した場合を除いて、必ずしも会堂全体を消毒する必要はないと思います。

  1. 教会の中で感染者が出た場合などを想定しての協力体制のお勧め
    あまり想定されていないことは、教会の中で感染者が出た場合、とりわけ教職者やその家族が罹患した場合です。感染が教会内で起こった場合には、教会堂封鎖ということになりましょう。また、現在、教職者を中心に礼拝のネット配信をしている場合には、それができなくなることも起こりましょう。そのような場合についての備えをしておかれることをお勧めします。
     そのためにはあらかじめ、地区や近隣で交わりのある教会でネット上の合同礼拝ができる準備を備えることをお勧めします。その際、一つの教会で礼拝ができなくなったので、別の教会のネット礼拝に参加くださいというよりは、合同礼拝として共に持つものであることをあらかじめ申し合わせておくと、自分たちの教会での礼拝が中止になったというネガティブな思いをせず、喜びをもって礼拝を献げることができるかもしれません。

3. 礼拝と交わりのための工夫と配慮
a. 方法1 各自・各家庭ごとの礼拝
これはすでになさっておられる教会もあります。それぞれが場所を離れてですが、時を同じくして礼拝をささげる方法です。そのためのプログラム、みことばの朗読、説教を読む、ともに祈るなど、工夫をすることが大切でしょう。また、インターネットを使っての礼拝のライブ配信、動画や録音された説教を届けるなど、様々な方法が考えられます。
b. 方法2 小さな交わりの礼拝と交わり
アンケート結果にもありますが、交わりの欠如、減少に関する懸念が多く指摘されておりました。一箇所に集まることが困難であっても、人数の少ない集まりはリスクが低減します。家庭集会などの活用、あるいは小さなLINEグループなどネット上での交わりなど、工夫が必要でしょう。
c. 小さな者たちへの配慮
このようなとき、連絡が漏れてしまう、インターネットを使えない、交わりに来られない高齢者や幼児のいる家庭などへの配慮が日常の教会のあり方が大切にされるときでありましょう。兄弟愛をもって互いに仕え合う交わりを築きましょう。
d. 教会の経済についての重荷
アンケートで多数、「困っていること」として献金の減少、それに伴う教会の経済に対する懸念があげられていました。教会員への献金の周知、送金による献金などの工夫も求められています。改めて教会とは何か、礼拝とは何か、献金とは何か、大切なことが問われていることに、向き合うことが大切でしょう。

問い合わせ先
・新型コロナウイルス感染対策窓口
代表:菅原豊(全国運営委員 西日本地区白金キリスト教会牧師)
covid19@jeca.jp